老猫の食事量はいつから減らす?年齢・体重別カロリー目安を獣医師監修で解説
公開:2026-07-02
愛猫がシニア期に差しかかったとき、「そろそろ食事の量を変えたほうがいいの?」と迷う飼い主さんは少なくありません。若い頃と同じ量を与え続けることで肥満になったり、逆に必要な栄養が足りなくなったりするリスクがあります。
この記事では、何歳から食事量の見直しを始めるべきか、そして年齢・体重別の具体的なカロリー目安をわかりやすくまとめました。
猫のシニア期はいつから始まる?
一般的に、猫は**7歳からシニア(高齢期)**とみなされます。さらに11歳以上になると「スーパーシニア」や「老齢猫」と呼ばれ、体の変化がより顕著になります。
| 年齢区分 | 目安の年齢 | |---|---| | 成猫期 | 1〜6歳 | | シニア期 | 7〜10歳 | | 老齢期(スーパーシニア) | 11歳以上 |
猫の7歳は人間換算でおよそ44歳相当。この時期から代謝が少しずつ落ち始め、消化・吸収能力や筋肉量にも変化が現れやすくなります。
食事量を「減らす」のが正解とは限らない
「老猫になったら量を減らすべき」とイメージする方が多いですが、これは半分正解・半分誤解です。
7〜10歳のシニア期は、運動量が減って太りやすくなる一方で、基礎代謝はまだ維持されていることが多いため、カロリーをやや抑えつつ栄養バランスを整えることが大切です。
一方、11歳以上の老齢期になると、今度は体重が落ちやすくなるケースが増えます。消化吸収力の低下・食欲の減退・筋肉量の減少などが重なるため、むしろカロリーや良質なタンパク質をしっかり確保する必要が出てくることも。
つまり、「何歳になったら一律に減らす」ではなく、年齢と体重・体型の変化を見ながら柔軟に調整することが重要です。
年齢・体重別カロリー必要量の目安
シニア期(7〜10歳)の目安
避妊・去勢済みの室内猫を基準としています。
| 体重 | 1日のカロリー目安(kcal) | |---|---| | 3kg | 150〜180 kcal | | 4kg | 190〜230 kcal | | 5kg | 230〜280 kcal | | 6kg | 270〜320 kcal |
成猫期と比べると、1割〜2割程度カロリーを控えめにするイメージです。ただし、痩せ型の猫はこの限りではありません。
老齢期(11歳以上)の目安
| 体重 | 1日のカロリー目安(kcal) | |---|---| | 3kg | 160〜200 kcal | | 4kg | 200〜250 kcal | | 5kg | 240〜300 kcal | | 6kg | 280〜340 kcal |
老齢期は消化効率が下がるため、同じカロリーでも以前より体に蓄積されにくくなります。体重が減り続けているようなら、カロリーを増やすか、消化しやすい高カロリーフードへの切り替えを検討しましょう。
※上記はあくまで目安です。持病の有無や活動量によって大きく異なります。かかりつけの獣医師に相談のうえ調整してください。
食事量を調整するときの3つのポイント
1. 体型(ボディコンディションスコア)で判断する
数字のカロリーよりも、猫の体型を目と手で確認することが重要です。
- 肋骨(ろっこつ)を触ってみる:うっすら感じられれば適正。指で押し込まないと分からない場合は太りすぎのサインです。
- 腰のくびれを上から確認:くびれが見えれば理想的な体型。
これを「ボディコンディションスコア(BCS)」と呼び、1〜9段階で評価します。BCS4〜5が理想とされています。
2. 一度に与える量より「回数」を意識する
老猫は消化器官の機能が低下しやすいため、1日2回よりも3〜4回に分けて少量ずつ与えるほうが胃腸への負担を減らせます。特に11歳以上の猫には有効なアプローチです。
3. 水分摂取量も一緒に見直す
シニア猫は腎臓病のリスクが高まるため、食事と合わせて水分補給のサポートも欠かせません。ドライフードだけでなくウェットフードを取り入れたり、飲み水の場所を増やしたりすることで、自然と水分摂取量を増やせます。
「食欲が落ちた」ときに試したいこと
老猫が食事を残すようになったとき、まず考えられるのは以下のケースです。
- 嗜好の変化:年齢とともに味や匂いの感じ方が変わることがあります。フードのメーカーや種類を変えてみましょう。
- 歯・口の痛み:歯周病や口内炎があると食べにくくなります。口臭が強い・よだれが多いなら受診のサインです。
- フードの温度:冷蔵庫から出したばかりのウェットフードは人肌程度(37〜38℃)に温めると匂いが立って食欲を刺激します。
- 病気のサイン:食欲不振が3日以上続くようなら、体重減少や嘔吐・下痢などの症状がなくても一度獣医師に相談することをおすすめします。
よくある質問
よくある質問
まとめ:老猫の食事は「年齢+体型+体調」で総合判断を
老猫の食事量は「何歳から一律に減らす」ではなく、年齢・体重・体型・健康状態を組み合わせて調整することが大切です。
- 7〜10歳:運動量の低下に合わせてカロリーをやや抑え、太りすぎを防ぐ
- 11歳以上:消化吸収力の低下に対応し、必要に応じてカロリーを維持・増量
大切なのは、定期的に体重を測り、体型を確認する習慣をつけること。そして気になる変化があれば早めに獣医師へ相談することです。愛猫が長く元気でいられるよう、食事管理を一緒に見直してみてください。
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