猫の嘔吐物に血が混じった…すぐ病院に行くべき?緊急度の判断基準
公開:2026-07-02
愛猫の嘔吐物に赤いものが混じっていた瞬間、頭が真っ白になった方も多いはずです。「少し様子を見ても大丈夫?」「すぐに救急病院へ走るべき?」——この記事では、血が混じった嘔吐物を見つけたときに飼い主が5分以内に判断できるよう、原因・緊急度の見分け方・病院への伝え方を獣医師監修のもとでまとめました。
まず確認してほしい3つのこと
嘔吐物を見つけたら、捨てる前に以下の3点を確認してください。スマートフォンで写真を撮っておくと、病院での診察がスムーズになります。
- 血の色と量 鮮紅色(赤い)か、コーヒーかす状の暗褐色か
- 嘔吐の回数と間隔 1回だけか、短時間に繰り返しているか
- 猫の現在の様子 ぐったりしているか、食欲・飲水・排泄に変化があるか
この3点が、次に説明する緊急度の判断に直結します。
血の色で読む「緊急度サイン」
🔴 鮮紅色の血 → 高緊急度
鮮紅色(明るい赤)の血は、食道・胃・腸の粘膜が今まさに出血している可能性が高いサインです。以下のいずれかに当てはまる場合は、今すぐ病院へ連絡してください。
- 血の量が小さじ1杯(約5ml)以上ある
- 嘔吐が30分以内に2回以上繰り返されている
- 猫がぐったりして動きたがらない、または鳴き声が弱い
- 腹部を触ると嫌がる・張っている
- 歯茎が白っぽい・青みがかっている
🟠 コーヒーかす状(暗褐色)の血 → 準緊急度
暗褐色の血は、胃酸で酸化した古い血液です。消化管のどこかで出血が起きていた、または起きていることを示します。鮮紅色ほど即座ではありませんが、当日中に必ず受診が必要です。
🟡 ピンク色・うっすら赤い → 要観察+早期受診
嘔吐の刺激で食道や胃の毛細血管がわずかに切れた場合、薄いピンク色になることがあります。1回限りで猫の様子が普通なら数時間様子を見ることもできますが、翌朝には必ず病院に連絡しましょう。
血が混じる嘔吐の主な原因
異物誤飲・消化管の損傷
おもちゃの破片、ひも、植物など異物を飲み込むと、食道・胃・腸を傷つけて出血します。特にひも状のもの(リボン、ヘアゴム、輪ゴムなど)は腸に絡みつく「線状異物」になりやすく、命に関わる緊急事態です。
胃炎・胃潰瘍
ストレス、薬の副作用(解熱剤など人間用の薬は猫に致命的)、ヘリコバクター菌などが原因で胃粘膜が傷つくと出血します。繰り返す嘔吐が続いていた猫に多く見られます。
腫瘍・ポリープ
消化管に腫瘍がある場合、嘔吐時に出血することがあります。中高齢の猫(7歳以上)で体重減少・食欲不振も伴うなら要注意です。
感染症・中毒
猫パルボウイルス感染症(猫汎白血球減少症)や、殺鼠剤・観葉植物(ユリ科など)による中毒も出血性嘔吐を引き起こします。特に屋外に出る猫や複数飼育の場合はリスクが上がります。
凝固異常・血液疾患
血液が固まりにくい病気(血小板減少症など)があると、軽い刺激でも出血が止まりにくくなります。この場合は皮膚にも内出血のような斑点が現れることがあります。
今すぐ病院に行くべき危険なサイン(チェックリスト)
以下の項目が1つでも当てはまれば、深夜・早朝でも救急病院へ。
- [ ] 鮮紅色の血が大量に混じっている
- [ ] 30分以内に3回以上嘔吐している
- [ ] 嘔吐物にひも・布・プラスチック片が混じっている
- [ ] ぐったりして立ち上がれない
- [ ] 歯茎・舌が白い・青い(チアノーゼ)
- [ ] お腹が異常に膨れている・触ると痛がる
- [ ] 殺鼠剤・ユリ・人間用薬を食べた可能性がある
- [ ] 過去24時間、尿・便が出ていない
病院に電話するときの伝え方
慌てて電話すると情報が伝わりにくくなります。以下のテンプレートをそのまま使ってください。
「〇歳の雄(雌)猫を飼っています。今日(時刻)頃から嘔吐があり、嘔吐物に血が混じっています。血の色は〇〇色で、嘔吐は〇回です。猫は現在(元気そう/ぐったりしている)です。今すぐ診ていただけますか?」
嘔吐物の写真を撮っておけば、診察室でそのまま見せることができ、診断の精度が上がります。
自宅でやってはいけないこと
- 吐かせようとする:食道・胃に傷がある状態で無理に吐かせると出血が悪化します
- 人間用の鎮痛剤・整腸剤を与える:アスピリン・イブプロフェンは猫に致命的です
- 「いつものことだから」と放置する:血が混じった嘔吐は必ず原因があります。様子見の時間を短くしてください
- 水や食事を無理に与える:消化管に問題がある場合、悪化する可能性があります
よくある質問
よくある質問
まとめ
猫の嘔吐物に血が混じっていたとき、「鮮紅色・大量・ぐったり」のいずれかがあれば迷わず今すぐ受診です。「薄いピンク・1回のみ・元気そう」でも翌朝の受診は必須。血の混じった嘔吐を「たまたま」と流さず、早期受診が愛猫の命を守ります。いざというときに備え、かかりつけ医と夜間救急病院の連絡先を今日中にメモしておきましょう。
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