子猫 生後1ヶ月のミルクの量・回数・温度|週齢別の完全ガイド
公開:2026-07-02
生まれたばかりの子猫を保護したとき、あるいは母猫が育てられない状況になったとき、人の手で育てる「人工哺育」が必要になります。そのとき最も気になるのが「どのくらいのミルクを、何回与えればいい?」という疑問ではないでしょうか。
ミルクの量や回数を間違えると、低血糖や脱水、消化不良を引き起こすこともあります。この記事では、生後1ヶ月前後の子猫を週齢ごとに区分けし、適切なミルクの量・回数・温度から離乳食への移行タイミングまでをわかりやすくまとめました。
まず確認|子猫に与えるミルクは「猫用」を選ぶ
子猫に人間用の牛乳を与えてはいけません。猫は乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が少なく、牛乳を飲むと下痢や消化不良を起こす危険があります。
必ずペット用の子猫専用ミルク(猫用哺乳粉末ミルクまたは液体タイプ)を用意しましょう。ドラッグストアやペットショップ、動物病院で購入できます。
週齢別|ミルクの量・回数・温度の目安
子猫の成長は週単位で大きく変化します。生後1ヶ月は「生後3〜4週齢」にあたります。以下の週齢別一覧を参考にしてください。
生後1〜2週齢(体重約100〜200g)
| 項目 | 目安 | |------|------| | 1回の量 | 5〜10mL | | 1日の回数 | 8〜12回(約2時間おき) | | ミルクの温度 | 38〜40℃(人肌より少し温かい程度) |
この時期の子猫は目も開いておらず、体温調節もできません。授乳のたびに体が冷えていないか確認し、温かい環境(28〜32℃)を保つことが最優先です。飲み終わったら濡れたコットンで肛門・陰部を優しく刺激して、排泄を促してあげましょう。
生後2〜3週齢(体重約200〜300g)
| 項目 | 目安 | |------|------| | 1回の量 | 10〜15mL | | 1日の回数 | 6〜8回(約3〜4時間おき) | | ミルクの温度 | 38〜40℃ |
少しずつ目が開き始める時期です。授乳間隔がわずかに伸びますが、まだ夜間の授乳は必要です。体重が毎日10〜15g程度増えていれば順調なサインです。体重計で毎日測定する習慣をつけると安心です。
生後3〜4週齢(体重約300〜400g)
| 項目 | 目安 | |------|------| | 1回の量 | 15〜20mL | | 1日の回数 | 5〜6回(約4時間おき) | | ミルクの温度 | 38〜40℃ |
ちょうど「生後1ヶ月」に近い時期です。目と耳が開き、よちよちと歩き始めます。この頃から離乳食の準備を始めるタイミングです。ミルクだけで過ごすのはこの週齢が最後の段階になります。
生後4〜5週齢(体重約400〜500g)
| 項目 | 目安 | |------|------| | 1回の量 | 20〜25mL(ミルクは補助的に) | | 1日の回数 | 3〜4回(離乳食と並行) | | ミルクの温度 | 38〜40℃ |
離乳食(ウェットフードをペースト状にしたもの)を少量ずつ導入し始める時期です。ミルクの回数を徐々に減らしながら、固形食への移行を進めましょう。
ミルクを与えるときの正しい手順
1. 哺乳瓶と乳首を清潔に保つ
毎回使用後に哺乳瓶と乳首を熱湯消毒します。雑菌が繁殖すると子猫が下痢や敗血症を起こす危険があります。
2. ミルクを適温に調整する
粉末ミルクはお湯(50〜60℃)で溶かしてから、人肌(38〜40℃)まで冷まして与えます。手首の内側に数滴たらして温度を確認するのが簡単です。
3. 体の向きに注意する
仰向けに寝かせた状態でミルクを与えると、誤嚥(気管に入る)の危険があります。必ずうつ伏せや横向きの自然な姿勢で与えましょう。
4. 飲み終わったらゲップをさせる
人間の赤ちゃんと同じように、飲み終わったら縦抱きにして背中を軽くさすり、ゲップを促します。ガスが溜まると腹痛の原因になります。
こんなサインは要注意|すぐ獣医師へ
以下の症状が見られる場合は、様子を見ずに動物病院へ連絡してください。
- ミルクをまったく飲まない・飲む量が激減した
- 体重が増えない、または減っている
- 嘔吐・下痢が続く
- 鳴き声が弱々しい、またはずっと鳴き続ける
- 体が冷たい・ぐったりしている
- 腹部が異常に膨れている
子猫は体力の余裕がほとんどなく、状態が急速に悪化することがあります。「少し変かな?」と感じたら早めの受診を心がけましょう。
離乳食への切り替えタイミング
生後4週齢を過ぎたら、離乳食(ウェットフード)を導入し始めます。以下の流れで進めると子猫への負担が少なくなります。
- 生後4週目〜 ウェットフードをミルクで伸ばしてペースト状にし、指先に少量つけて舐めさせる
- 生後5週目〜 浅い皿に盛り、自分で食べる練習をさせる
- 生後6〜8週目 ミルクの回数をさらに減らし、ドライフードを柔らかくしたものも少量ずつ導入
- 生後8週目以降 基本的にキャットフードのみで生活できるようになる
ただしこれはあくまで目安です。個体差があるため、子猫の食欲や体重の増加ペースを見ながら柔軟に調整しましょう。
よくある質問
よくある質問
まとめ
生後1ヶ月前後の子猫へのミルクは、週齢に合わせた量・回数・温度の管理が何より大切です。ポイントをおさらいします。
- 生後3〜4週齢は1回15〜20mL・1日5〜6回が目安
- ミルクは必ず猫専用のものを38〜40℃で与える
- うつ伏せや横向きで与えて誤嚥を防ぐ
- 毎日体重を測定して成長を確認する
- 生後4週目からは離乳食を少しずつ導入する
- 異常を感じたら迷わず獣医師に相談する
小さな命を人の手で育てることは大変な責任を伴いますが、正しい知識があれば多くの子猫が元気に成長できます。不安なことがあれば一人で抱え込まず、かかりつけの動物病院に気軽に相談してみてください。
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