犬のペット保険、掛け金は年齢で上がる?更新の仕組みと長期コスト計画を徹底解説
公開:2026-07-02
「加入したときより保険料がずいぶん高くなった」「更新のたびに請求額が増えていく…」。愛犬のペット保険に加入しているオーナーから、こうした声をよく耳にします。
ペット保険の保険料は、多くの場合年齢を重ねるごとに段階的に上昇します。これは保険としての仕組み上、自然なことではありますが、あらかじめ知っておかないと将来の家計に想定外の負担をかけることになりかねません。
この記事では、ペット保険の掛け金が上がる理由と更新の仕組みを解説したうえで、10歳・15歳時点での費用の目安を試算し、長期にわたるコスト計画の立て方をわかりやすくご紹介します。
なぜ年齢が上がると保険料も上がるのか
ペット保険の保険料が年齢とともに上昇する最大の理由は、高齢になるほど病気・ケガのリスクが高まるからです。保険会社は統計データをもとに「この年齢の犬が1年間に保険金を請求する確率」を計算し、それに応じた保険料を設定しています。
「短期更新型」と「長期固定型」の違い
ペット保険には大きく分けて2種類の仕組みがあります。
| 種類 | 仕組み | 保険料の変動 | |---|---|---| | 短期更新型(1年更新) | 毎年契約を更新し、その時点の年齢に応じた保険料を適用 | 更新ごとに上昇しやすい | | 長期固定型(終身・複数年) | 加入時の保険料を一定期間または生涯固定 | 原則変動なし(ただし保険料は高め) |
日本で流通しているペット保険の多くは1年更新型です。一見割安に見える月額保険料も、年齢が上がるにつれて引き上げられるため、長期で見ると総支払額が大きくなりがちです。
保険料の上がり方:年齢別モデルケース
以下は、中型犬(体重10〜20kg程度)を対象とした一般的な保険料の推移モデルです。実際の金額は保険会社・補償プラン・犬種によって異なりますが、傾向をつかむ参考としてご覧ください。
月額保険料の推移イメージ
| 年齢 | 月額保険料の目安(70%補償プラン) | 年間保険料の目安 | |---|---|---| | 1〜3歳 | 約2,500〜3,500円 | 約3〜4.2万円 | | 4〜6歳 | 約3,500〜5,000円 | 約4.2〜6万円 | | 7〜9歳 | 約5,500〜7,500円 | 約6.6〜9万円 | | 10歳 | 約8,000〜11,000円 | 約9.6〜13.2万円 | | 12〜14歳 | 約11,000〜16,000円 | 約13.2〜19.2万円 | | 15歳 | 約15,000〜20,000円以上 | 約18〜24万円以上 |
10歳を超えると月額保険料が1万円前後、15歳では2万円近くになるケースも珍しくありません。3歳時と比べると、保険料が5〜6倍以上になることもあります。
10歳・15歳時の総支払い額を試算する
加入開始年齢を生後1歳とした場合、15年間で支払う保険料の総額はどのくらいになるでしょうか。
試算条件
- 加入開始:生後1歳(月額3,000円)
- 補償プラン:70%補償
- 保険料は2〜3年ごとに段階的に上昇(上記モデルに準拠)
累計支払い保険料の試算
| 時点 | その年の年間保険料 | 加入からの累計支払い額 | |---|---|---| | 3歳(加入3年目) | 約3.6万円 | 約10万円 | | 5歳(加入5年目) | 約4.8万円 | 約19万円 | | 10歳(加入10年目) | 約10.8万円 | 約60万円 | | 15歳(加入15年目) | 約20万円以上 | 約140万円以上 |
15年間で支払う保険料の合計は140万円を超えることもあります。一方、実際に受け取る保険金がこれを上回るかどうかは、愛犬の健康状態や受けた医療次第です。
高齢になるほど見直しが難しくなる理由
「保険料が高くなってきたから別の保険に乗り換えよう」と考える方もいますが、高齢になってからの乗り換えにはリスクがあります。
- 新規加入年齢の上限:多くの保険会社では7〜10歳を新規加入の上限としています
- 既往症の不担保:持病がある場合、その病気に関連する治療は補償対象外になることがあります
- 引受審査が厳しくなる:高齢犬は審査が通りにくくなる傾向があります
つまり、若いうちに適切な保険を選んでおくことが、長期的にはもっとも賢明な選択といえます。
長期コスト計画の立て方
保険料の上昇を見越して、あらかじめ家計に組み込む計画を立てておきましょう。
ステップ1:ライフステージ別の保険料を事前に確認する
加入前または更新時に、保険会社のパンフレットや公式サイトで「年齢別保険料一覧表」を必ず確認してください。10歳・15歳時点の保険料が明示されているかどうかも選ぶ際の重要なポイントです。
ステップ2:自己負担分の積み立てを並行して行う
保険でカバーされない自己負担分(免責金額・補償上限超過分など)に備えて、月3,000〜5,000円程度のペット医療費積み立てを習慣にするとよいでしょう。高齢になるほど通院・入院・手術の頻度が増えるため、積み立ては早いほど効果的です。
ステップ3:補償内容と保険料のバランスを定期的に見直す
年に一度、更新のタイミングで現在のプランが愛犬の状態・家計に合っているかを見直しましょう。補償割合を70%から50%に下げることで保険料を抑える選択肢もあります。
よくある質問
よくある質問
まとめ:保険料上昇を見越した準備が愛犬を守る
ペット保険の保険料は、年齢とともに上昇するのが一般的な仕組みです。1歳時と比較すると10歳で3〜4倍、15歳では5〜6倍以上になるケースもあり、15年間の累計支払い額は140万円を超えることもあります。
大切なのは、加入前に長期的な保険料の推移を確認し、家計に組み込む計画を立てること。また、若いうちに適切な保険を選んでおくことで、高齢期に乗り換えられなくなるリスクも避けられます。
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