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犬の腎臓病に手作りご飯を作りたい!低リン・低タンパク食材の選び方と獣医師確認ポイント

公開:2026-07-02

愛犬が腎臓病と診断された日、「何を食べさせればいいんだろう」と途方に暮れた経験はありませんか。療法食を試みたものの食いつきが悪く、手作りご飯に切り替えたいと考える飼い主さんは少なくありません。しかし腎臓病の食事管理は間違えると逆効果になるリスクもあります。本記事では、低リン・低タンパク食材の正しい選び方と、手作り食を始める前に獣医師へ必ず確認すべきポイントをわかりやすく整理しました。

腎臓病の犬に手作りご飯が難しい理由

腎臓は体内の老廃物をろ過する臓器です。腎機能が低下すると、タンパク質の代謝産物である窒素化合物(BUN)や、食事中に含まれるリンが血液中に蓄積しやすくなります。これが腎臓へのさらなる負担につながるため、食事療法では以下の3点が基本原則となります。

  • リンを制限する(腎臓の石灰化・進行抑制のため)
  • タンパク質を適切に制限する(窒素化合物の蓄積を防ぐため)
  • 水分を十分に摂らせる(尿量を確保し老廃物を排出するため)

市販の腎臓サポート療法食はこれらが計算済みですが、手作り食は食材の組み合わせ次第でバランスが崩れるリスクがあります。だからこそ「食材の知識」と「獣医師との連携」が欠かせないのです。

低リン・低タンパクの食材選びの基本

リンが少ない食材を選ぶ

リンは肉・魚・乳製品・豆類・内臓類に特に多く含まれています。完全に除去することはできませんが、含有量が比較的少ない食材を選ぶことが重要です。

◎積極的に使いたい主食系食材

| 食材 | 特徴 | |------|------| | 白米(炊いたもの) | リン・タンパクともに低め。消化吸収もよい | | うどん(茹でたもの) | カロリー補給に活用しやすい | | さつまいも | 甘みがあり食欲不振時にも◎ | | 白菜・キャベツ | 水分補給を兼ねた野菜として活用 | | かぼちゃ | β-カロテン豊富でエネルギー源にも |

△使うなら少量に抑えたい食材

  • 鶏むね肉・鶏ささみ(タンパク源として使用する場合は少量)
  • 卵白(卵黄よりリンが少ない)
  • 白身魚(タラ・カレイなど)

✕できるだけ避けたい食材

  • レバーなどの内臓類(リン・タンパクが非常に多い)
  • チーズ・牛乳などの乳製品
  • 豆腐・納豆などの大豆製品
  • マグロ・サーモンなど脂の多い魚

タンパク質は「質」を重視する

タンパク質を制限する際に大切なのは、ただ減らすだけでなく質の高いタンパク質を少量使うことです。消化吸収率が高い良質なタンパク質(鶏むね肉・卵白・白身魚など)を適切な量だけ使うことで、必須アミノ酸を確保しながら窒素化合物の産生を抑えられます。

水分を食事に組み込む

腎臓病の犬は水をなかなか自分で飲まないことも多いため、スープ仕立てやウェットな食感にすることが重要です。食材を茹でた際の茹で汁(無塩)をスープとして加えるだけで水分摂取量を増やせます。

簡単な低リン手作りご飯の一例

以下はあくまで「参考例」です。愛犬の体重・ステージ・他の既往症によって適量は大きく異なるため、必ず獣医師や栄養管理の専門家に確認してから試してください

鶏ささみと白菜のあっさりおじや(小型犬1食分の目安)

  1. 白米(炊いたもの)… 大さじ3〜4
  2. 鶏ささみ … 15〜20g(茹でてほぐす)
  3. 白菜 … 30g(やわらかく茹でる)
  4. さつまいも … 10g(小さく切って茹でる)
  5. 茹で汁(無塩) … 50〜80ml

すべてを混ぜ合わせ、スープ状に仕上げます。塩・調味料は一切加えません。

このレシピのポイントは主なカロリーを白米・さつまいもといった炭水化物で補い、タンパク源の鶏ささみを少量に抑えている点です。リンの多い内臓・乳製品・豆類は使用していません。

手作り食を始める前に獣医師に確認すべき5つのポイント

どんなに食材を工夫しても、獣医師への確認なしに手作り食を始めることはお勧めできません。必ず以下を相談してください。

① 現在の腎臓病のステージ(IRIS分類)

ステージによってタンパク・リンの制限レベルが異なります。ステージ1〜2と3〜4では対応が大きく変わります。

② 1日に必要なカロリー量

体重・活動量・体型スコアをもとに、1日に必要なカロリーを確認しましょう。手作り食はカロリーが不足しがちな点に注意が必要です。

③ リン吸着剤の使用有無

一部の犬では食事療法だけではリンを十分にコントロールできず、リン吸着剤(処方薬)が必要なケースがあります。手作り食との組み合わせについて確認してください。

④ カリウムの管理が必要かどうか

腎臓病の進行具合によってはカリウムの調整も必要になる場合があります。さつまいもなどカリウムを多く含む食材の使用可否を確認しておきましょう。

⑤ 定期的な血液検査のスケジュール

手作り食に切り替えた後は、血液検査でBUN・クレアチニン・リン値などを定期的にモニタリングすることが不可欠です。どのくらいの頻度で検査すべきかを事前に決めておきましょう。

手作り食の注意点まとめ

  • 調味料・塩分は厳禁:ナトリウムの過剰摂取は腎臓への負担を増やします
  • 食材を突然大きく変えない:消化器系のトラブルを防ぐため、少量ずつ慣らしていきましょう
  • 栄養バランスを長期間一人で管理しない:ミネラルやビタミンが偏るリスクがあります。必要に応じて獣医師推奨のサプリメントを活用してください
  • 食欲の変化を記録する:食べ残しや食欲低下は病状悪化のサインである場合があります

よくある質問

よくある質問


腎臓病を抱える愛犬のために手作りご飯を作りたいという気持ちは、飼い主として最も自然な愛情表現のひとつです。ただし、食事管理の誤りが病気の進行を早めてしまうこともあるため、必ず獣医師との二人三脚で進めることが大切です。低リン・低タンパクの食材知識を身につけつつ、定期的な血液検査で愛犬の状態を確認しながら、無理なく続けられる食事スタイルを見つけてください。

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